「この人は、きっとピアノを弾くために生まれてきたんだろうな。」
そう思う人が、私の身近にいます。
音楽大学、そして大学院へ進み、今はピアノを仕事にしています。
周りから見れば、順風満帆な人生に見えるかもしれません。
でも、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
人知れず努力を重ね、思うようにいかない日もたくさんあったはずです。
それでも、彼はピアノをやめませんでした。
そんな彼が時々、こんなことを話します。
「自分の使命は、ピアノで人を喜ばせることなんじゃないかって。天使にそう言われている気がするんだ。」
私はその言葉を聞くたびに、不思議と心が温かくなります。
天使が本当にいるかどうか。
それは人それぞれの考え方があると思います。
でも、私はその言葉よりも、その奥にある想いに惹かれました。
「誰かを喜ばせたい。」
その気持ちが、何十年も変わらず彼をピアノへ向かわせてきたのだと思います。
以前、私は「人にはそれぞれの咲き方がある」という記事を書きました。
人と比べなくていい。
花がそれぞれ違うように、人もそれぞれ違う。
今回、この言葉を聞いて思ったのは、
人には、それぞれの使命もあるのかもしれない。
ということでした。
使命というと、何か特別なことを思い浮かべるかもしれません。
でも、本当はもっと身近なものなのではないでしょうか。
誰かを笑顔にすること。
誰かの話を静かに聞くこと。
誰かの背中をそっと押すこと。
そして、自分が心から好きだと思えることを続けること。
彼はよく、
「自分が『あっ、これがやりたい』と心が自然に向くこと。それが自分の使命なのかもしれない。」
と言います。
私は、その考え方がとても好きです。
彼のその言葉を聞いていると、ふと自分のことも重なります。
私はブログを書く時、「今日は記事を書かなきゃ」と思ってパソコンを開くことは、ほとんどありません。
日常の中で、
「あっ、この出来事を書きたい。」
「この気持ちを言葉に残したい。」
そんなふうに心が自然と動いた時だけ、文章を書いています。
だから、書くことは頑張るものというより、自分の心が向かう場所なのかもしれません。
向いていることではなく、
心が自然と向かうこと。
そこに、その人だけの使命が静かに隠れているのかもしれません。
だから私は、誰かと比べて焦る必要はないと思っています。
人には、それぞれの咲き方があるように、
人には、それぞれの使命がある。
もし今、「自分には何もない」と感じている人がいたら、
一度、自分の心に問いかけてみてください。
時間を忘れて夢中になれること。
気がつくと、自然とやっていること。
それが、あなたの心が向かう場所なのかもしれません。
そして、その先に、あなただけの使命が静かに待っているのかもしれません。


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