昔、私は恋愛コラムを書いていました。
「書かなきゃ」と思って書いていたわけではありません。
ふとした瞬間に、
「この気持ち、忘れたくないな。」
そう思った時だけ、言葉にしていました。
当時は、それが恋愛コラムという形だっただけ。
今思えば、あれは誰かに読んでもらうためというより、未来の自分への手紙だったのかもしれません。
人は忘れてしまう生き物です。
楽しかったことも、嬉しかったことも、時間が経つと少しずつ輪郭が薄れていきます。
だから写真を撮ります。
写真は、その日の景色を残してくれるから。
でも、写真だけでは残せないものがあります。
その時、何を感じていたのか。
何が嬉しかったのか。
どんな温度で笑っていたのか。
それを残してくれるのが、言葉なんだと思います。
写真が景色を残すように、
言葉は心を残してくれる。
最近、昔の恋愛コラムを読み返してみました。
文章の上手さでは、今の自分の方が成長しているかもしれません。
それでも、あの頃の文章には、その時しか書けなかった「心」が残っていました。
だから読んでいて、少し胸が熱くなりました。
今、私はブログを書いています。
恋愛ではなく、日々感じたことや学んだことを書くことが増えました。
でも、書く理由は昔と変わっていません。
「あ、この気持ちは忘れたくない。」
そう思った瞬間を、言葉として残しておきたい。
このブログも、そんな「心の写真」を一枚ずつ残していく場所でありたいと思っています。
写真を見返すと、その日の景色が蘇る。
言葉を読み返すと、その日の心が蘇る。
だから私は今日も、この瞬間の心を言葉に残していきたい。
未来の私が、今日の私に会えるように。


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