昨日、清塚信也さんのコンサートへ行ってきました。
演奏はもちろん素晴らしかったのですが、一番印象に残ったのは、曲の合間に話してくださった音楽史のお話でした。
シューマン、クララ・シューマン、ブラームス。
歴史上の人物なのに、まるでドラマを見ているような人間関係やエピソードを、笑いを交えながら話してくださり、会場は何度も笑いに包まれていました。
「音楽史ってこんなに面白いんだ!」
そんなことを改めて感じたコンサートでした。
実は、その話を聞いていて思い出したことがあります。
今年の3月まで、私は息子と一緒に音楽教室へ通っていました。
先生は60代のベテランの先生で、レッスンではピアノを弾くだけではなく、課題曲を弾くたびに、その作曲家にまつわるお話をたくさん聞かせてくださいました。
私はレッスンの時間も大好きでしたが、その音楽史を学ぶ時間も同じくらい大好きでした。
例えばショパンのワルツでは、
「この曲はね、ショパンが恋人のジョルジュ・サンドに別れを告げられた時の悲しい心情を曲に綴ったと言われているのよ。」
そんなお話を聞くと、今までただ綺麗だと思っていた曲が、少し切なく聴こえてくるから不思議です。
ベートーヴェンのピアノソナタの時には、
「学校の音楽室に貼られている肖像画を見ると怖そうな人に見えるでしょう?でも若い頃は人と話すことが大好きで、とても明るい人だったの。耳が聞こえなくなってからは人との関わりが減ってしまったけれど、一番苦しかったのは本人だったのよ。」
そんな先生の言葉が、とても印象に残っています。
そしてモーツァルト。
「幼い頃から作曲の才能があったから、天才として世界中を演奏旅行して、多くの人を驚かせたの。今でいうと天才子役のような存在だったのよ。」
華やかに見える一方で、幼い頃から大人たちの大きな期待を背負って生きていた人生だったことも教えていただきました。
学校の音楽の授業では、作曲家の名前や時代を学ぶことはあっても、その人がどんな人生を歩み、どんな思いで曲を書いたのかまで知る機会はあまりありませんでした。
でも、その背景を知ると、不思議なくらい曲の聴こえ方が変わります。
音楽は耳だけで聴くものではなく、その曲が生まれた背景や、作曲家の人生を知ることで、もっと深く味わえるものなのだと感じています。
私が大好きな曲の一つに、**シューマン=リストの「献呈」**があります。
この曲は、もともとシューマンが妻クララへ贈った愛の歌曲を、リストがピアノ独奏用に編曲した作品です。
「君は私の魂、君は私の心…」
そんな愛の言葉が綴られた歌曲だと知ってから聴くようになり、この曲がさらに好きになりました。
昨日のコンサートをきっかけに、改めて思いました。
音楽は、音だけではなく、その背景にある人生や物語も一緒に味わうことで、もっと豊かになる。
これからも好きな曲に出会ったら、その作曲家がどんな人生を歩み、どんな思いでその曲を書いたのか、少しずつ知っていきたいと思います🎹🍀


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